マタギ(新米パパ)も再登場してこれからいよいよクライマックスを迎える
ゴールデンカムイ
ゴールデンカムイの「第241話 消えたカムイ」の煽り文に
別れる男に、花の名を一つは教えておきなさい。花は毎年必ず咲きます。
という文があった。
※ゴールデンカムイは恋愛漫画ではない。はず。
ネットの情報によると川端康成「掌の小説」の一節らしい。
気になったので、図書館で本を借りてきて読んでみた。
一節を引用
花
ここへ来る汽車の窓に、曼殊沙華が一ぱい咲いていたわ。
あら曼殊沙華をごぞんじないの?あすこのあの花よ。
葉が枯れてから、花茎が生えるのよ。
別れる男に、花の名を一つは教えておきなさい。
花は毎年必ず咲きます。
(´・ω・`)・ω・`) キャー
/ つ⊂ \ 怖いー
「もう、この関係はダメになるかも知れない…」って予感がしてるところで、自分の事を覚えていてもらおうとわざわざ花の名前を教えるって。
「この男に自分の爪痕をシッカリクッキリ残しておこう」ってことでしょ。
伊勢湾台風もビックリ。
しかも「別れても私のこと忘れないでね…グスン」っていう正攻法ではなく、
さりげなく
「あなた、知らないの?あの花は…」
って。
キャーーーーー!
ちなみ彼岸花は
「摘むと死人が出る」
「花を家に持ち帰ると火事になる」
とも言われてるらしい。
この女も恐ろしいけど、この花も恐ろしいじゃん。
偶然だろうけど、子供の頃、彼岸花を引っこ抜いて遊んだ帰りに自転車で転んで膝を擦りむいたので、彼岸花が苦手…。
川端康成といえば、
「眠れる美女」
も恐ろしかった。
ちょっと受け付けなくて最後まで読めないかと思ったけど幸いにも短編小説だったので最後まで読めた…。
「眠れる美女」は、『人生を狂わす名著50』三宅香帆に掲載されていた本。
私は何かとセンスは無いんだけど本を選ぶセンスもないので
佐藤優の
「功利主義者の読書術」
「一生モノの教養が身につく世界の古典 必読の名作・傑作200冊」
や、
『人生を狂わす名著50』みたいなブックガイドから選ぶのが好き。
ちなみに『人生を狂わす名著50』の中で眠れる美女の紹介文は
自分の変態度をグレードアップしたいあなたへ
日本屈指の変態作家といえば川端康成でしょ! ノーベル賞作家の描く美少女の官能っぷりは最高です。
とのこと。
死とか性についてじっくり考えたい人におすすめ。
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