家族でちょっとした写真展示会へ出かけた。テーマは「幸せの薬」
「幸せ」を定義する役割は、これまで長い間、宗教や哲学、あるいは政治が担ってきました。しかし今日、この普遍的なミッションは、次第に製薬業界の手に委ねられているようです。「幸せ」を追い求める人間の究極な願望に対して、すべての人々に標準化されたオートマチックな答えを提供すべく、製薬会社は現代のあらゆるツール(科学、マーケティング、そして通信)をフル活用しています。それは幸せであることが、いまだかつてないほどに強い義務感を伴うものとなっているからです。
笑顔の口元の写真がいっぱい。これは製薬会社の実際の広告に使用されたものらしい。
これでもかというほどの「この薬を飲めばあなたも幸せになれますよ」の押し付け。
2005年、 世界人口の25%は 最低1種類の薬を毎日服用。
2020年、 世界人口の50%が 最低1種類の薬を毎日服用。
世界人口の25%は基本的な医薬品を入手できない。
高齢化が進む先進国では薬の使用量も多そう…。
幸せな国ランキングでよく目にする北欧諸国も、実は抗うつ剤の最多消費国だったり。
肝臓がんを患うフランス人ジャーナリスト兼作家のルイ・ベリオはスイスで安楽死することを選択。
安楽死について。
積極的安楽死や自殺幇助を利用できるのは、世界人口のわずか6%。
ボディビルダーのステロイドの副作用も問題。
女性がバービー人形と同じ体型を持つ確率は 10万分の1以下。
男性がケン人形と同じ体型を持つ確率は 50分の1。
「突撃! 隣の晩ごはん」ならぬ、隣の薬棚。
夫に「これ、日本の夫婦じゃない?」と言われた。理由は後ろのティッシュがscottiだから。薬もよくよく見ると「ボラギノール」とか。
こちらのご夫婦も、薬いっぱい。
薬の露天商。特に資格は要らないそう。
薬は目に見えない傷を治し、人々にアクションを起こす勇気を与え、仕事を続けさせ、うつ病患者の重症化を防ぎ、家族を養うために働き続けるワーキングプアの人々を痛みから解放します。ニジェールからアメリカ、スイスからインド、イスラエルからペルーのアマゾンまで、世界中のあらゆる場所で、かつては永久に解決不可能だと思われた問題をただちに解決すべく、薬が使われているのです。
>>家族を養うために働き続けるワーキングプアの人々を痛みから解放します。
私は特に薬の服用はしてないけど、薬に頼りたくなる気持ちはすごくよく分かる。
なんだかこれだけ文明が発達しても、決して人が生きやすい世の中にはなってないのが悲しい。
薬を飲まないとやってられないこんな世の中じゃ。
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