子持ちワーママの独り言

男の子2人(中学生と小学生)持ちの4人家族のワーママです。

通訳のジレンマ 3

昨日の続き。

真意を伝える寸劇の一部を引用。

寸劇  『肝心なことだけ訳すればの巻』 
脚本  小林満利子
場面 対旧ソ連諸国知的支援レクチャーの会場 
登場人物 日本人講師
     通訳者
     旧ソ連人

(前略)
旧ソ連人(ロシア語で)この財団の財源は、どうなっているのですか。                
通訳    (訳す)                    
講師    えっ、どこがお金を出しているかと言うことですか。いやー、また数字の話の様なんですが、経済改革のほうの質問ならいくらでもお答えできるのですが。これは予算ですからね、予算はですね、私は国際部の人間ですからちょっとわかんないんですよね。予算は他の部でやっていまして、えーと、他の部の話をするとあとで怒られるんですよね。日本では同じ会社でも大きくなりますと他の部は他の会社よりうるさいんですよ。ですから会計年度は三月に終わって四月に始まって……、会計年度、ああ、そうか、国です。                    
通訳    (ロシア語で)国家です。                    
講師    (まじまじと通訳の顔を見ながら)ロシア語にすると随分と短くなるんですねぇ。                    
通訳    ……(フンという表情)

(後略)

 不実な美女か貞淑な醜女か              

この寸劇が狂おしいほど好き。この講師、絶対いい人のはず。(有能かどうかはおいといて)

本当は全文引用したいんだけど、この講師がしゃべりすぎて長ったらしいので一部のみ。(頭に浮かんだ事を全部口に出してるイメージ…)

もし私が夫にフランス語で何か聞かれて、この講師のような返答がフランス語で出来れば私も本物になれる気がする。(鬱陶しいかどうかはおいといて)

 

通りすがりのとあるご家族の会話に聞き耳を立てると、お父さんが日本語で何かを言い、お母さんが日本語でこれに答え、お子さんが日本語でそれに口を挟む(全ての会話は日本語のみ)のを聞いて、「そうだよねー、これこそ、正しいあるべき会話の姿だよねー」と目から鱗が落ちる思いだった。100%日本語(又は100%仏語)の会話なんて、家族間で成立したことが無いよ。そしてこれからも無いと自信を持って言える。

夫婦で3か国語混ぜ混ぜの会話をしていても、長男は英語の部分も理解しているのかそれとも会話自体に興味がないのか特に何も言ってこない。

次男は「なにー?なんの話?彼女(私のこと)は何て言ったの?」と聞いてくるので改めて夫はフランス語だけ(私は日本語だけ)で易しく説明しなおす必要がある。

その前に「ママの事をelle(彼女)と言わないの」って次男は夫に叱られるんだけど。

頭の中にあるものを表現する唯一の物は「言葉」だと思うけど、最近の世界情勢を見てたら、バベルの塔があと10回くらい崩壊したら世の中もっと平和になるのでは?とも思ってしまう。

 

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