子持ちワーママの独り言

男の子2人(中学生と小学生)持ちの4人家族のワーママです。

悪童日記 アゴタ・クリストフ

夫と結婚して十数年。

今年の目標は「仏検2級受験してみる」なんだけど、なぜ今になって仏語を勉強する気になったか、と言うと、きっかけの一つは次男。

ある夜、夫がシャワーを浴びてる時に次男がそそくさと私のところにノートを持ってきて

「ママ、ここにサインして。早く。」

と言う。いつも学校関係のお手紙は夫が担当(私は仏語を読めないから)なのに、珍しい。

「ママでいいの?」

「いいの!」

とノートをよく見ると、何の科目かは分からないけどテストの結果が書いてある様子。

うーん、仏語は読めないんだけど、数字は万国共通なんだよねぇ。(もちろん、よくない数字が書いてあった。)

このことがきっかけの一つになって、仏語を勉強しなければ、と思った。

 

何回か「おすすめの本」として見かけることがあった「悪童日記」

ずっと「そのうち読もう」と思っていてたんだけど、やっと今週読んでみた。

著者については全く知らなかったけど、アゴタ・クリストフはハンガリー出身で成人してからフランス語を学び、フランス語で著作を執筆したそう。

母国語ではない言語で書いた本であるせいか、今回私が読んだ「悪童日記」は語り手が主人公の少年2人、という設定で文章もシンプル。

戦時中、2人の子供がたくましく生き延びる様子は「ハンガリーバージョンの肝の据わった蛍の墓」という感じ。

タイトルは「悪童日記」だけど、理由もなく悪事を働いてる訳ではないのでちょっと皮肉も込められてるみたい。まぁ理由があっても悪事はダメなんだけど。

 

子供の通う学校で、廃棄予定の図書の中に「悪童日記」3部作があったそうなので、もらってきてくれた。

f:id:grulla:20220225094413j:plain

ちなみにまだ私は日本語版を1冊目しか読んでない。

日本語版を読んだ後なら、辞書片手に仏語版を読めるかも。

f:id:grulla:20220225094458j:plain