子持ちワーママの独り言

男の子2人(中学生と小学生)持ちの4人家族のワーママです。

生ピカソ

少し前の話。子供の通う学校で休暇(2週間)があった。宿題が出るし、休み明けにはテストもある。そして次男の宿題の一つが「日記」。その休暇中にやった事、行った所などについて書かないといけない。でもうちは共働き。子供は休みでも親は仕事なので遠方には出かけられないし(おカネも掛かるし。)たいして構ってあげられない。なので情操教育も兼ねて、美術館の「ピカソ展」へ出かけた。100点あまり展示されてたけど、写真禁止なのは4点ジョルジュ・ブラックの作品だけ。
ピカソの絵が写真撮り放題って、すごい。
私が一番気に入ったのはコレ。
ピカソのミノタウロマキア。

100年ほど前にこの絵の前にピカソがいて、ピカソ亡き今、この絵の前に私がいると考えると感慨深い。これは「ピカソと空間を共有した」と言えるのではないだろうか。(傲慢?)
絵画を生で見ることのメリットは、ちょっと絵の前でしゃがんだりすると、光の加減で絵の凹凸、筆遣いがハッキリと確認できること。印刷物だと平面だからね。
子ども達は早々に退屈してしまい、「先に行ってても良い?」とどっかへ行った。まぁいいさ、子供は無料だったし。
私個人としては全く造詣が深くないんだけど、美術館は好き。子供が小さい間は余裕がなかったけど、15年ほど前には夫とルーブル美術館(なんと言っても「モナリザ」)に行ったし、学生時代にはアムステルダム国立美術館(ゴッホ、レンブラント、フェルメール)に行ったり。近所の美術館へも、面白そうな展示会があれば出かける。

今回はピカソ以外にも、セザンヌ、マティス、ジャコメッティ、クレーなどが展示されていて贅沢な時間を過ごせた。
そういえば私にとって、ジャコメッティと言えば頭木弘樹
筑波大学在学中に潰瘍性大腸炎を患い、一時期はジャコメッティの彫刻のように痩せたそう。
そのジャコメッティ。うーん、これは心配…。

頭木弘樹の「食べることと出すこと」から引用。

寛解期が近づくと、薬も減ってきて、もうじき退院ということになる。 その前に、管理栄養士さんからの食事指導があった。
(中略)
覚悟が足りなかった。
たくさんある食べ物が、どんどん「食べないほうがいいもの」に分類されていく。あれもか、これもかと、これまで親しんできた家の中の家具に、どんどん差し押さえの紙が貼られていくのを、 どうしようもなく見ているしかない人のようだった。
(中略)
こうして、一時間くらいの食事指導の間に、私の食大陸はほとんどが他国の領土となってしまい、残された我が領土は、驚くほどわずかなものだった。 たったこれだけで生きていけるのだろうか? 国王は、失ったものの大きさによろめいて、ベッドに倒れた。

難病を患って死にかけたとも言えるはずなのに、このユーモアのセンス、表現力よ。

 

そして私の子供たちは美術館の外の公園で遊んでた…。

 

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