雨宮処凛が自分の著書の中で「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」(永田カビ)を
まさに「渾身の一冊」だ。漫画でも小説 でも、ごくたまに「これを書かないと死ぬ」という著者の怨念のこもった作品と出会う。 もしくは「これを書けたら死んでもいい」というほどの。この一冊は、まさにそれに該当する。
とオススメしていたので読んでみた。
こういうのを読むのって、ちょっと勇気がいる。
私自身が、アイデンティティーを確立してる訳でもなく、自分に自信があるわけでもなく、毎日忙しさにかまけて何となく時間を過ごしているので「引きずり込まれてしまう」のではないかと思って。
学生だった時「ベロニカは死ぬことにした」を読んでたら、タイトルだけを見て周りに心配されたのを思い出す。
一応、後に映画化もされた本なんだけどね。
雨宮処凛に興味を持ったのは、佐藤優が著書の中で非正規・単身・アラフォー女性~「失われた世代」の絶望と希望~をオススメしてたから。
最近2人で本を出したみたいなので、その本も読んでみたい。
「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」は
大学中退後に鬱と摂食障害に悩んだ作者が、
「まだお母さんに抱っこされたい」
「誰でもいいから抱きしめて欲しい」
という思いを発端に、自分のために行動することを決心しその一環としてレズ風俗に行く話。
レズ風俗を選んだのは、
自分が「自分」である前に「女」であると過剰に定義されるのが怖いというか…
あとはもうとにかく男体より女体に性的な興味がある。
からだそう。
この本の後に出版された「一人交換日記」では、人肌恋しい病だけではなくアルコールが止められなくなって入院したり。
メンヘラ度合いが悪化してる…。
一度ヒット作を出して(2016年の時点で7刷8万5000部)その後にスランプに陥ったみたいで更にメンタルをやられてしまった模様。
常に絶好調!なんてありえないしね。
色々と、何がどうなって、こうなったんだろう?と思ってしまう。
大学を中退しなければ良かったのか?
正社員の職についていたら良かったのか?
でも思い起こせば私自身も何がどうなって、今現在の自分に行きついたのかよく分からない。
なんでいつの間にか外国人と結婚してるんだろうと思うし、
何がどうなってKIRI(クリームチーズ)を正しく発音できないがために子供達に笑われるのかも分からない。ちなみにヨーグルトって言っても笑われる。Rが入ると笑われる模様。
昨夜は仕上げ磨きの後に次男に歯の大切さをフランス語で説明したら大爆笑された。
フランス語がヘタクソすぎて。
スランプについては、恩田陸でさえも
スランプは、ないんですよ。なぜなら、いつもスランプだから(笑)。
スランプという言葉は、書ける人が書けない時期を指すのであって、私は常に書けないので「ない」です!
何作書いても、常に苦しんでいますよ。何年もやっていたらセオリーが確立されるんじゃ? と思っていましたが、そんなことなかったですね。30年、ずっと模索中です。
って言ってる。
ブログのネタ切れに苦しむことなんて、この広い世の中ではハナクソみたいな悩みだよねっ
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