子持ちワーママの独り言

男の子2人(中学生と小学生)持ちの4人家族のワーママです。

嫉妬と自己愛

2017年と少し古い本なので、今回読むのは3回目くらいだけど「嫉妬と自己愛」(佐藤優)を読んだ。

 

この本の中で勧められている小説は

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(本谷有希子)
ウォーク・イン・クローゼット(綿矢 りさ)
それから(夏目漱石)
ナイルパーチの女子会(柚木麻子)
コンビニ人間(村田 沙耶香)
伊藤くん A to E(柚木麻子)
人のセックスを笑うな(山崎ナオコーラ)

この7冊は全部読んだ。
一番面白かったのはナイルパーチ。
あと小説以外では「嫉妬の世界史」(山内昌之)もお勧めらしい。こちらもそのうち読んでみたい。

普段から深くは考えずに生きているので、嫉妬心に燃えることはないんだけど人間関係の中でトラブルを避けるために「嫉妬と自己愛」については知っておいて損はなさそう。人との会話で(ブログも含め)「多少、自分下げでちょうど良い」みたいな雰囲気もあるし。人の嫉妬心を煽っても何の得にもならないから。
佐藤優によると

「嫉妬を感じたら、逆にそれをエネルギーにして上を目指す」と言ったかつての空気は希薄化し、ガラスの自己愛をプロテクトするために「初めから土俵に上がらない」ことを選ぶ人が増加。その原因は新自由主義による格差の拡大。正社員も派遣も、成果主義の下自分の身を守ることで精一杯。とりあえず身の安全を確保しようと上昇志向が衰え、それが一因となっていた嫉妬の感情も後退。

なんか、生きにくい世の中…。

佐藤優は大学で教える際「叱る際は1対1で。逆に褒める時にはみんなの前で」が鉄則だと思っていたところ今は「みんなの前で褒めるのはNG」と他の教授から耳打ちされる。みんなの前で褒めると「褒められなかった」生徒たちの嫉妬心を呼びSNSで悪口を始めるから。

そういえば、小学校の頃までは「この問題分かる人!」「ハイハイハイ!」だったのに中学校からは「シーン」という感じ。帰国子女は、この空気(=皆本当は答えが分かっているのに、敢えて手を挙げない)に困惑し、受け入れるのに少し時間が掛かると聞いたことがある。

そういえばヤンジャンでの「ここは今から倫理です。」の最新話も、クラスで目立ってしまう女の子の悩みの話。倫理の先生がここにどうやって割って入ってくるのか楽しみ。

 



 

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