子持ちワーママの独り言

男の子2人(中学生と小学生)持ちの4人家族のワーママです。

表と裏

柚木麻子の「とりあえずお湯わかせ」を読んだ。読むまで知らなかったけど、小説ではなくエッセイだった。タイトルの意味は、

何も手につかない 時はお湯を沸かせ、そうすればお茶を飲むなり、野菜を茹でて一品つくるなり、最低でも部屋 を加湿できる、いわば停滞を脱するとっかかりを最もハードルの低いところでつかめ、という家訓のようなもの

という柚木母の口癖(後に霧島洋子の本の受け売りと判明)

印税だけで食べていける数少ない物書きとして佐藤優が名前を挙げていたのが柚木麻子。その他には恩田陸の名前も挙げていた。そういえば渡辺淳一も「原稿料と印税だけで食べていけている作家は、いまの日本に55人しかいない」と言ったとか。まずトップは村上春樹や東野東吾あたりだろうな。
佐藤優が何かの本の中で勧めていた柚木麻子の「ナイルパーチの女子会」は確かに面白くて、個人的には世界的ベストセラーの三体よりも面白かった。(SFって元々好きじゃない。宇宙人が出てくるのがアリなら何でもアリだよね)
月300冊の本を読む佐藤優から推薦を受け、受賞歴もあり、しかも私とほぼ同年齢ということで眩しすぎる存在だったんだけど、エッセイを読むと私の勝手なイメージとはちょっとかけ離れていた。

いよいよ気がくじけ、またしても仕事そっちのけで転職サイトを眺めていた。人に会えず、場所も移動できない、集中力も続かない、雑務だらけの家庭の中だけで小説を書くなんて、私には無理。本当に無理。あと、子どもが具合が悪くなったり、取材が感染で飛んだりして、やる気を出そうとしてもすぐ気持ちが折れるループ

(中略)

体力集中力もなく、 加齢でイマジネーションも枯れた・・・・・・。史料を読んで勉強する気力は、この間の長編で使い果たした。

コロナ期と未就学児の育児が重なったこともあり、生みの苦しみが増幅されている模様。
特に「らんたん」に関しては取材や資料集めの期間が約三年で、執筆には二年掛ったというし、消費者はそんな気も知らず娯楽として1,2時間で消費してしまうんだけど。

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