教養としての「病」を読んだ。現在闘病中(腎臓病のため週に3回人工透析を受けつつ新たに前立腺ガンも見つかり、今後奥様から腎臓移植手術の予定)と主治医の先生の対談。
片岡浩史はニューヨーク生まれ(すぐに帰国したので生まれただけらしい。)京都大学法学部を卒業後、JRに3年勤務し、その後約3カ月の受験勉強を経て鹿児島大学医学部に合格。
佐藤:社会人になってから受験勉強をやると、効率が全然違います。
片岡:全然違いました。三カ月で充分間に合いました。
佐藤:勉強のしかたが分かりますからね。
えぇ…。(困惑)それは勉強のしかたよりも地頭の問題では…。しかも働きながら。
そんな2人も、仕事でそれぞれ殴られた経験があるそう。佐藤優はロシアでの外交官時代に、片岡先生はJR勤務時代に。そういう時代だったのかな。
片岡先生にとっての佐藤優の第一印象は「静かでおとなしい人」「少し予想と違う」「ずいぶん腰の低い人」。ところがいざ病気について問診すると、とてつもない早口で、経緯を年月日(場合によっては時刻も)まるで湯水が流れ出るかのように説明し「天才とはこのような人のことか」と圧倒されたらしい。
そして読み進めていくと、どっちが医者なのかわかない場面も。
前略
片岡:「肝臓の医者になろう」と決めました。
佐藤:ちょっと私から敷衍しますと、「肝臓は骨にも影響する」というのは、歓喜のうが低下すると…
中略
片岡:私がすべき話を説明していただいて、申し訳ないです。
それから、
片岡:歯医者はまだ儲かるのでしょうか。
佐藤:儲かりません。
佐藤優が元気そうなので(病気だけど)安心した。
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