元・ゴールドマンサックス金融調査室長のデービッド・アトキンソン著。サブタイトルが素敵。
先に収入を上げる方法の結論を書いてしまうと、この4つ。
1)海外に移住
2)給料交渉する
3)転職する
4)起業する
そういえば1）については、すし職人が海外に移住したら年収が年収2千万円になった、という話もあったっけ。稼いでも、外国は医療費が高かったり問題もありそうだけど。
1）は万人向けの解決策ではないので、より現実味があるのは2）給料交渉する。そして昇給に応じなければ転職する、という流れがが当たり前になり人材がもっと流動的になれば今の「働く人の忍耐」によってのみ成立していく社会もかわっていくはず…という話。
日本人の給料はこの30年間上がっておらず、さらに1990年代と比べて手取り年収は8.1％も減少。さらに円安も進んで、最近は海外旅行もiherbも割高に感じる。
少子化も止まらないけど、今の私に実感できるのは「廃校になった小学校が多いな」程度。この本の中で人口減少がもたらす6つの悪影響について具体的に説明しているんだけど、それはこの6つ。
1)消費者が減る
2)高齢化によって低所得・低消費者が増える
3)高齢化によって需要ミスマッチが生じる(消費されるのはモノではなく、医療などのサービスになる）
4)経済の中枢が減りエネルギーが低下する（生産年齢人口の減少）
5)投資ができなくなる
6)インフラ維持の負担が増加する
「異次元の少子化対策」を打ち出したところだけど、正直期待は出来なさそう。
今後2060年までは高齢者が減らないのに納税者が減り、負担増が続く状況が予想されるので、4.2％の給料アップが毎年必要になるらしい。2060年って、ワタシ、とっくに後期高齢者になってるわ。
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