子持ちワーママの独り言

男の子2人(中学生と小学生)持ちの4人家族のワーママです。

安いニッポン 「価格」が示す停滞

「安いニッポン」を読んだ。

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本の中で取り上げられているデフレを象徴する事柄については、はあちこちで耳にしたことのある通り。

・世界中のディズニーランドの入場料の中で日本が一番安い

・優秀な外国人労働者が勤務先として日本を選ばない

・海外旅行客に日本が人気なのは物価が安いから

・水産物の買い負け

などなど。

 

2021年3月に出版された本で少し時間が経ってるので最新の情報!というのはあまり無かったように思うけどこの本でまとめて読めて、デフレや今の日本の状況について考えるきっかけになったので良かった。

 

私は仕事で欧米から某商品の輸入を担当しているんだけど、ほぼ毎年値上げのお知らせが来る。

毎回、社内ではどこまで上がるんだと呆れ半分。

価格変更のお知らせには色々と値上げの理由が描いてあるけど、正直、今まで値上げの口実のようにしか思えなくて話半分で読んでた。

でもそれだけでは無いんだな🤔とこの本を読んで実感。

海外では物価上昇は当たり前で、賃金の上昇も当たり前なのね…。

 

この本を読んだ後、夫に内容をかいつまんで説明すると

「えー、でも日本は果物めっちゃ高いじゃん。」

と納得していない様子だった。

まぁ、果物は高いと思うけど(得に高級ブランド果物)本の中にもあるように、日本の過剰な品質の固執のせいであるような気がする。

果物は糖度も価格もあげることが正義!みたいな流れだし。

あと地域性や希少性をあおったり。生産性は度外視でね。

まぁ果物に関しては農業国のフランスと日本の値段を比べるのにムリがあると思うけど。

 

以前、投資信託の本を読んだときに、“除く日本”の商品について

「GDPランキング世界第3位の日本を除いてしまうのはもったいない」

と書いてある本があったけど、(積立王子の本だったかな)今はかろうじて3位だけど今後は落ちる一方だしねー…

2050年には1位:中国、2位:インド、3位:米国、4位:インドネシア、5位:ブラジル、6位:ロシア、7位:メキシコ、日本は8位という予想もある。

 

この本の中の、

「NTTは研究者の3割が30代までにGAFAなどに引き抜かれる」というのも衝撃。

優秀な人がどんどん海外に出ていき、日本に残るのは出がらしになってしまう…。

ただでさえ資源が乏しい国で人材頼りなのに。

せめてデジタル大臣は現場経験が豊富で、日本の窮地を本当に理解出来てる若い人が良いな。

 

この本には経済学者や経営者などの11人のコラムが載ってるんだけど、

その中でリンクトイン日本代表の村上 臣が

「転職するつもりがなくても1年に一度職務経歴書を更新して個人の成長を確かめる」

というような事を言っていたのが一番印象に残った。

「優秀な人にだけ特別に高い給料を払う」ことが出来ない横並びの日本の給与体系は個人では変えられないけど、せめて個人として出来るのは自分の市場価値を高める努力をしていくことだと思った。

まぁ、私自身は全く優秀ではないんだけどね😝

 

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